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国原譜

この夏は各地で台風接近による豪雨被害はあ…

 この夏は各地で台風接近による豪雨被害はあったものの、本土への直撃を免れた。なお油断はできないが、実りの秋を無事乗り切りたい。

 伊勢湾台風、室戸台風、枕崎台風を「昭和の三大台風」と呼ぶ。いずれも3000人以上の犠牲を出した。中でも伊勢湾台風は死者、行方不明5000人以上という空前の被害が出た。

 東海地方を中心に語られることが多いが、県内にも死者88人、行方不明25人、家屋全壊795棟、半壊1598棟、流失558棟の被害記録がある。

 昭和34年9月26日、発達した台風15号は紀伊半島を毎時60~70キロの速さで縦断。川上村入之波の時間雨量(午後7時)は118ミリ、一日雨量650ミリの猛烈さ。吉野川の水位は最高10メートル上がった。

 奈良21世紀フォーラム理事の大辻康夫さんからいただいた「伊勢湾台風の記」(川上村高原区発行)の遭難者名簿には、地区の犠牲者58人のうち消防団員など救助活動による殉職が18人もあった。

 この15号台風を気象庁が「伊勢湾台風」と命名したのが9月30日。現行の災害対策基本法は、伊勢湾台風の被害を教訓にしてできたといわれる。(コ)

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