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国原譜

(1)高いつもりで低いのは教養(2)低いつもりで…

 (1)高いつもりで低いのは教養(2)低いつもりで高いのは気位(3)深いつもりで浅いのは知識(4)浅いつもりで薄いのは欲(5)厚いつもりで薄いのは人情。

 (6)薄いつもりで厚いのは面の皮(7)強いつもりで弱いのは根性(8)弱いつもりで強いのは我(9)多いつもりで少ないのは分別(10)少ないつもりで多いのは無駄。

 元文化庁長官の安嶋弥さんが、ある冊子に「反省の資」として個条書きしている。自作ではなく、知人の幼稚園通信からの引用と断っている。その知人も引用らしい。

 孫引きを連ねるのは恐縮だが、確かによくできているので紹介させていただいた。基本的な人間のあるべき心得を高低、深浅、厚薄、強弱、多少に分けて巧みに諭している。

 「つもり」が積もる自身への反省だ。マニフェストのように公言して隣近所に誓うようなものではないが、こんな心得を誰でも実践できる社会になればもう少し住みやすくなろう。そのための環境整備も必要か。

 安嶋さんは「他人で注意してくれる人は、親や先生や親友などを除いて稀ですから、自分で自分を省みなければならないのです」と結んでいた。(コ)

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