特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

首相の解散権行使で、降ってわいたような年末選挙…

 首相の解散権行使で、降ってわいたような年末選挙になるらしい。1年で一番忙しい時期にスケジュールの変更を余儀なくされる向きも多いはずだ。

 9月に召集された臨時国会は、2閣僚が公職選挙法に絡んで辞任したあおりで、法案審議がおぼつかず重要法案の成立が難しくなった。これが解散の動機だろう。

 消費税再増税が難しくなったこと、アベノミクスの行き詰まりが原因とも言われるが、政権にとって国会運営がうまくいかないときが最大の危機であり恥辱だ。

 だから審議を邪魔する連中に目にものを見せてくれるというわけか。安倍首相が時折みせる幼児的な反発から、人間的なもろさを感じる。幼児に刃物を持たせては危ない。

 与党でさえ不満があっても止められないというのは異様だ。政権維持のために選挙をもてあそぶのはいかがなものか。国民誰もが願わざる師走の総選挙である。

 衆院議員の任期4年は何のためにあるのか。税の無駄遣いばかりしないで、ちゃんと仕事しろよと言いたくなるが、世におごる平家久しからずのたとえもある。思うようにはなるとは限らない。(コ)

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