国原譜
衆院総選挙の大敗北を喫した民主党の再建…
衆院総選挙の大敗北を喫した民主党の再建のため、小選挙区県1区の議席を死守した馬淵澄夫元国交相が党代表選に立候補する。
同党は衆院に比べ参院の議席が多く、その参院の実力者、輿石東幹事長が支持する海江田万里元経済産業相との一騎打ちの可能性が高い。海江田氏の方が圧倒的に分がいいそうだ。
ただ「党内融和」がテーマという海江田氏に対して「党の政権政党として国民から再度負託してもらえるような組織に変えたい」という馬淵氏の方が外向きで評価できる。
先の選挙の敗因はいろいろ言われているが、国民との約束のマニフェストにない政策を実行したり、選挙を前に離党者が相次いだ。政党として真摯(しんし)であったのだろうか。
それを正すことが党再建の第一だ。論点をあいまいにした「党内融和」は失敗の蒸し返しであり、政策決定を忠実に実行する党風づくりも急務だ。
馬淵氏に注文したい。「脱原発」を掲げる各党の作業工程は必ずしも明らかでない。エネルギー政策とのバランスを図り、ゴールに向けての工程論議を国会の場で発揮してもらいたい。(水)
同党は衆院に比べ参院の議席が多く、その参院の実力者、輿石東幹事長が支持する海江田万里元経済産業相との一騎打ちの可能性が高い。海江田氏の方が圧倒的に分がいいそうだ。
ただ「党内融和」がテーマという海江田氏に対して「党の政権政党として国民から再度負託してもらえるような組織に変えたい」という馬淵氏の方が外向きで評価できる。
先の選挙の敗因はいろいろ言われているが、国民との約束のマニフェストにない政策を実行したり、選挙を前に離党者が相次いだ。政党として真摯(しんし)であったのだろうか。
それを正すことが党再建の第一だ。論点をあいまいにした「党内融和」は失敗の蒸し返しであり、政策決定を忠実に実行する党風づくりも急務だ。
馬淵氏に注文したい。「脱原発」を掲げる各党の作業工程は必ずしも明らかでない。エネルギー政策とのバランスを図り、ゴールに向けての工程論議を国会の場で発揮してもらいたい。(水)