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御所市の5月のタウンミーティングを取材して…

 御所市の5月のタウンミーティングを取材して以来、東川裕市長のブログを楽しみにしている。

 6月17日付では、保育所・幼稚園の統廃合問題を取り上げ「連日、保護者が見え不安もよく理解できる。進め方に問題があり反省もあるが、これが財政再建の1丁目1番地。徐々に統廃合して良かったと思えるよう財政の許す範囲で最高の幼児園に」と語っている。

 先日の市議会で統合の補正予算案が可決され、財政再建の歩みが着実に進む。批判や反対の声に謙虚に耳を傾けるのは、統廃合による“傷”を承知しているからだろう。

 ところで、きのうは公務員のボーナス支給日。東川市長は県内12市長の中では最低ランクに甘んじる。20%の特別職報酬カットも続く。潔いというか、卑しさがない。

 身を切る厳しさをいえば、司馬遼太郎が小説「峠」の中で、主人公の河井継之助に「政治とは、本来寒いものだぜ」と語らせている。わが身を寒い場所に置かねば、領民はとてもついて来ないという意味だ。

 ボーナスは少なくても、市長も職員も頑張ってほしいと、本社屋上から葛城山の方向を仰いだ。(水)

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