米映画界最大の祭典、第96回アカデミー…
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米映画界最大の祭典、第96回アカデミー賞で、「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)と「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」(山崎貴監督)が受賞した。映画ファンならずとも、快挙を喜びたい。
前者は2回目の長編アニメーション賞。後者は初の視覚効果賞で、しかもアジアの作品では初という。いずれも手間暇かけた「手作り」の味わいが評価されたようだ。
後者は、特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品。国内製作の実写版としては通算30作目というから、いかに人気のシリーズか分かる。
筆者は、その第4作「モスラ対ゴジラ」(1964〈昭和39〉年公開)を遠い昔、小学2・3年の頃に佐賀県の小学校の講堂で見た記憶がある。ゴジラは珍しく悪役で、ザ・ピーナッツが歌った何かもの悲しいモスラの歌は耳に残る。
筆者は小4の冬に大阪へ引っ越したが、その何年かのちに学校は火事になり、移転・統合され、小学校の思い出は消えた。
「ゴジラは核の恐怖の象徴」という製作者たちの意図や平和への思いを知ったのは、随分と後のことだった。(恵)