特集2024年春の高校野球奈良大会速報

歴史文化

【深掘り】富雄丸山古墳の蛇行剣 外装も特異な構造、全容が明らかに

関連ワード:

特異な構造をしていたことが分かった蛇行剣の把=26日、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所

 奈良市の富雄丸山古墳(4世紀後半)から出土し、長大な鉄剣として注目を集める蛇行剣(だこうけん)。奈良県立橿原考古学研究所(橿考研)と市教育委員会が共同で実施した応急的な保存処置や分析の結果、全容が明らかになった。柄の部分の把(つか)や剣身を収める鞘(さや)が良好な状態で残り、外装も特異な構造をしていた。(竹内稔人)

 

把や鞘を装着した全長は2・85㍍に

 蛇行剣は刃部(幅6センチ)が長さ2・16メートル、把を装着する部分の茎(なかご)が同21センチ。全長では2・37メートルに及び、刃部がくねくねと6回屈曲して蛇行する。奈良市埋蔵文化財調査センターによると、「4世紀以前では世界的にも出土例のない長大な鉄剣」という。

 

刃部が屈曲する長大な蛇行剣=26日、
橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所

 

 さらに今回、蛇行剣が把や鞘を装着していたことが判明。把を含めた剣自体の長さは2・54㍍。鞘を含めた全長は2・85メートルになることが分かった。

この記事の残り文字数:1,743文字
(写真枚数:5枚)

この記事は歴史文化ジャンルの有料記事です。
続きをご覧になりたい方はログインまたは会員登録をお願いします。

初月無料で今すぐ見る
(会員登録画面へ)


奈良新聞デジタルの有料プランに入ると

  • 月額550円から有料記事が読める
  • 広告なしで快適に閲覧(一部バナーを除く)
  • 上位プランで紙面宅配や紙面ビューア利用可

購読お申込みの案内はこちら

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド