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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 食べ物の記憶は鮮明に編 2023年春

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室内で秋からがんばって咲いているダイモンジソウ

 この日、昼食に出していただいたのはダイコンの佃煮。「マイブームなの」という住職。そのレシピを冷蔵庫にはっていました。「ダイコン2本に土ショウガ2つ使ったかしら」どうやら大量に作ったみたいです。それから食べ物の話は尽きず、どんどん過去にさかのぼりました。

 

ダイコンの佃煮(佃煮風)

 

 

子どものころから 食べるの大好き

 

 住職が育ったのは現在の愛知県豊田市の山の中。家の近くにあった寺では6月15日のお大師様の誕生日に、袋を持ってきた子どもたちにおやつを配っていたそうです。

 

 「実家と宗派が違っていたけど関係なくもらえたの。2月14日にはおしるこを、こっちではぜんざいと言うのだっけ?婦人会の人が炊いてくれて食べさせてくれたの。食べ物しか覚えてないわ」と笑う住職。

 

 この寺は、小学校に行くのに子どもたちの集合場所になっていたり、放課後は友だちと遊ぶ場所になっていたそうです。

 

 「行事以外は無人でね。お堂は広かったし、庫裏(くり)もあったの。子どもの時、上がりこんで遊んだわ」

 

 畳は古くてフワフワ。屋根の上に上がったり、いろりで家にあったサンマのミリン干しを焼いて食べたりしたそうです。

 

 「何となくだけど大般若は覚えているかな?男衆(おとこし)が白木の箱を運んできたから。きっと経筒が入っているはずだけど、そこは覚えてないわー」

 

と昼食を食べながら話します。

 

 ガリッ。記者がダイコンの佃煮を口に入れた時の音。

 

 「あー。梅干の種だわ。歯折れなかった?」と心配する住職。

 

 記者の歯は大丈夫でした。住職がダイコンの佃煮が入った入れ物をかき混ぜながら、「梅干3つ入れて作ったのよ。潤子さんとFくんにあげたから。そっちに行っちゃったかも」

 

 遅い時間に朝食、10時にお茶タイム、12時昼食、15時におやつの時間らしく、それにしてもよく食べるなと感心してしまいました。

 

住職の普段使いのコップすべてにフタをしている。

1つは元お手伝いのかみちゃんからもらったものだが、あとはノリのフタなどを活用

 

 

 「寝てる時はお腹へこんでいるのに、起きたらお腹がポコッと出るの。何でかなぁ?」

 

 それ疑問に思うことだったのでしょうか。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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