社会
無病息災、静かに祈り 大安寺で「笹酒まつり」
がん封じの寺として知られる奈良市大安寺2丁目の大安寺で23日、年中行事の「笹酒(ささざけ)まつり」が営まれた。新型コロナウイルス感染防止対策のため、着物姿の「笹娘」による竹筒に入った笹酒のお酌は昨年に続きなく、参拝者は静かに無病息災など祈りをささげた。
奈良時代に即位した光仁天皇が竹筒で酒を飲み健康を保ったとされる故事に由来する行事。今年も境内での飲食は禁止し、テーブルに並べた酒と竹のおちょこは参拝者自らが手に取り、持ち帰る方式とした。マスク姿の笹娘はビニールカーテン越しに頭を下げていた。また、法要中の本堂では1回40人の入場制限を設けた。