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【ことなら'23春】「メタ観光」地域の新たな価値発見

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 産官学の連携によるコンテンツの融合・観光DX(デジタルトランスフォーメション)への取組み、地域の人材育成による「持続可能な歴史観光都市・奈良」の活性化の「新たなはじまり」を目指して、ワークショップやシンポジウムが計3日間にわたり開かれ、最終的に参加者らが実際にまとめたメタ観光マップが完成した。同催しは日本生産性本部が主催、奈良新しい学び旅推進協議会協力のもと、「地方創生カレッジ事業」の一環として開催された。

 

メタ観光とは

 地域の文化資源・魅力の多様な見えない価値(アニメ聖地やインスタ映え、微地形等)を多層レイヤーのオンライン地図に可視化して楽しむ新しい観光。

 

 また、GPSやGISにより位置情報を活用し、ある場所が本来有していた歴史的・文化的文脈に加え、複数のメタレベル情報をICTにより付与することで、多層的な観光価値や魅力を一体的に運用する観光。

 

 

「メタ観光を学び、奈良の新たなグルメマップをつくるワークショップ【ならグルメマップを創ろう】」開催―令和5年2月18日

 オンライン参加者も含め約30人が参加し、メタ観光推進機構理事の真鍋陸太郎氏による「メタ観光」についての講義が行われ、同機構の菊池映輝氏も加わり、グーグルが提供するサービス「グーグルマイマップ」を用いて、参加者が各自勧めるグルメスポットを収集して新たな奈良のグルメマップを作成した。

 

メタ観光について学ぶ参加者ら

 

グーグルマイマップでメタ観光マップを作成する参加者ら

 

 

「SDGsフィールドミュージアム奈良」スタートアップ会議とメタ観光ワークショップ開催ー令和5年3月8日

 藤田盟児奈良女子大学工学部長、本中眞奈良文化財研究所長、宮下俊也奈良教育大学長による「まちごと世界遺産・奈良の持続可能な観光まちづくりを地域の大学・研究機関と共に考える」と題したパネルディスカッションとメタ観光推進機構の牧野友衛代表理事による観光DXセミナーが開催された。参加者らは持続可能な観光を進める見識やメタ観光について学び、ワークショップではグーグルマイマップで歴史にこだわった「歴史エンジョイマップ」を作成した。

 

歴史エンジョイマップを作成する参加者ら

 

シンポジウムの様子

 

 

「グーグルマイマップ」合同発表会ー令和5年3月12日

 メタ観光推進機構の真鍋陸太郎理事と菊池映輝理事を招き、2回にわたるワークショップで作成されたメタ観光マップ(グーグルマイマップ)が披露され、それぞれがお勧めするスポットは約300にものぼり、知る人ぞ知るどこにもない観光マップが出来上がった。

 

 また、参加者らは実際に奈良公園周辺でフィールドワークを行い、気になったスポットを新しいメタタグとして撮影し、皆に発表した。

 

 同じ道でも歩く人が違えばまた違う観光マップが出来上がり、価値は多様化していき、新たな観光スポットが生まれるきっかけとなる。

 

フィールドワークで独自のおすすめスポットや気になった箇所を発表する参加者

 

完成したメタ観光マップ(グーグルマイマップ)

 

 

 

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