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古代ひしお

奈良市

古代中国で穀物を原料とする発酵塩蔵食品「穀醤(こくびしお)」が飛鳥時代に伝来し、しょう油のルーツとなる。6世紀中頃の中国の史料に、大豆に麹を加えるしょう油製造とほぼ同様の工程の記述があり、その穀醤を現在の技術と日本の風土に合うよう再現したのが古代ひしおだ。奈良時代には日本人の味覚「うま味」が確立したとされる。