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奈良の茶粥

奈良県全域

「おかいさん」の愛称で親しまれている。「古事類苑」には「大和の国は農家で一日に4、5度食する」とあり、東大寺二月堂のお水取りの期間中、練行僧の食事にも出される。奈良県の一般家庭では木綿の茶袋に焙じた粉茶を入れ、冷やご飯で炊くことが多かった。地域によってはおかきや餅、野菜を入れる。現在は常食する家庭は少なくなった。