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吉野杉箸の花

吉野郡全域

明治の初め、吉野杉材で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案された割り箸。自然を慈しみ、資源の有効利用の精神は先人から受け継がれている。現在は製材した残りの利用度の低い部分(端材)だけを使う。後醍醐天皇へ献上したり、千利休が客人をもてなす際に自ら吉野杉を削って箸を用意したと伝わる。古くから料理と食す人を取り持つ名脇役だ。