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奈良のくすり

奈良県中南部

日本書紀には推古天皇が宇陀地方で薬狩りをしたとの記述がある。山伏の祖、役行者(えんのぎょうじゃ)の「陀羅尼助」は日本最古の売薬といわれる。中南部地域で製薬業が盛んになり、江戸中期には全国で薬を販売してまわる配置薬業「大和の置き薬」が普及。昭和40年代には約4000人の県出身配置員がいた。置き薬のパッケージはレトロな図柄が特徴。