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灯芯ひき

生駒郡安堵町

低湿地を生かしたイグサ栽培が盛んだった安堵町。イグサの髄部分「灯芯」は灯りの燃え芯として東大寺の「お水取り」など寺社の祭事に使われ、全国に供給されている。今では同町以外で見ることが難しい灯芯作りの技「灯芯ひき」は高い技術と根気強さが必要だ。日本の灯りや伝統祭事を支える貴重な技が脈々と受け継がれている。