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奈良晒

奈良市

奈良上布とも呼ばれ、江戸時代中期発刊の「日本山海名物図会」には「麻の最上は南都なり」と紹介されるほど麻織物では一級品。徳川幕府の御用品にもなったが明治維新後、需要が減少し衰退の一途をたどる。大正年間に月ヶ瀬に紡職工場が立ち、村の産業として継承される。昭和54年、紡織技術が県無形文化財に指定。同58年に月ヶ瀬奈良晒保存会が発足した。