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人力ロープウェイ
野猿

吉野郡十津川村平谷

川の両岸から張られたワイヤーロープから吊り下げられた「やかた」に乗り、自力で引き綱をたぐり寄せて進む。猿が木のツルを伝って行く様から付けられたという。かつては村人が対岸に渡る交通手段で、厳しい自然の中で暮らすための生活道具だった。今は橋が架けられ観光用として楽しめる。渓谷を渡るスリル感と深い山々と美しい川面が見渡せる眺望は他にない。