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奈良公園に行きたくなる写真集「明日、シカに会いに行こう」発売 自然写真家・佐藤和斗さん - 11月20日・啓林堂書店奈良店にて出版記念イベントも開催

 奈良市出身の自然写真家・佐藤和斗さん(38)が新作写真集「明日、シカに会いに行こうー奈良公園で見つけた幸せのかたちー」(青菁社)を出版。奈良公園の自然と鹿たちを活写した作品にコラムを組み合わせたムック本。新たな角度で鹿の魅力を紹介している。

 

 出版記念トークショー&サイン会は11月20日、奈良市西御門町の啓林堂書店奈良店2階で開催される。時間は午後3時から同4時頃まで。観覧無料。

 

奈良旅にも携帯しやすい一冊(佐藤和斗さん提供)

 

新作写真集の裏表紙にも採用した一枚(同)

 

奈良市出身の自然写真家・佐藤和斗さん(同)

 

 

駅で見るあのポスターも! 佐藤さんの作品

 佐藤さんが撮る奈良公園の鹿の作品は、近鉄の観光キャンペーン「わたしは、奈良派。」のポスターにも4回選出されている。これまで奈良公園の鹿を、多いときは年間250~300日通い7年かけて取材し、3冊の鹿写真集を出版してきた。

 

佐藤和斗さんの作品(同)

 

佐藤和斗さんの作品(同)

 

過去の3作品のテーマはそれぞれ「鹿たちの楽園」「誰も知らない鹿の国」「世界でここにしかない奇跡の場所」。「奈良公園で見つけた幸せのかたち」がテーマの今作は「鹿」作品の集大成とも言える。

 

 掲載の276カットの写真のうち約半数は、この新作のために撮り下ろしたもの。また、鹿にまつわる豆知識の数々やユニークな鹿のうんちく、鹿を取り巻く環境などの文章も佐藤さん自身が執筆。読み物としても内容の充実した一冊に仕上がっている。

 

 イラストを使っての解説や、小学校高学年で習う漢字にはふりがなをふるなどの工夫が施され、子どもも楽しみながら読み進めることができる。

 

 

写真にコラム、豆知識まで 見どころは「全ページ」

 鹿と人がともに過ごす奈良公園は、自身にとってかけがえのない場所、という佐藤さん。「4作目はこれまでとは視点を変えて情報満載で、鹿好きはもちろん鹿に興味がない人にも楽しんでもらえる自信作。ぜひ鹿の表情や感情を気に留めて見てほしい。特に子どもたちがこの本を手にして、大切に覚えていてくれる子が数人でもいてくれたら嬉しい」と話す。

 

 実際、奈良市出身の佐藤さん自身も過去には「奈良の鹿に特に興味がなかった」という意外なエピソードも。もともと風景写真を専門分野としていたが、写真教室で訪れた奈良公園で偶然「いい」と思える鹿の作品が撮れたことで興味が湧き、現在の活動につながっている。

 

会話する親子の鹿。この親子に出会い鹿のことをもっと知りたいというスイッチが入ったという、佐藤さんにとって思い出深い作品(同・1作目の写真集「Dear deer」11ページより)

 

奈良公園で鹿を撮影する佐藤さん(同)

 

 

鹿を撮るコツや、奈良公園内の撮影スポットも

 鹿を上手に撮るコツをたずねると「鹿を撮る前に鹿の生態を知ること。行動の先読みができるとより撮影がしやすくなる。奈良公園は春夏秋冬の光景と一緒に鹿を撮影できるので、お気に入りの場所や時間帯、天候を決めておくと迷わずシャッターを切れる」と佐藤さん。

 

 今作には、スマートフォンのカメラでも応用可能な「ワンポイント・レッスン」、さまざまな作品を挙げどこで撮影したかがひと目でわかる「ひみつの鹿の国MAP」も掲載されており、奈良公園散策時には必携の一冊。

 

 

11月20日には初の「師弟トーク」

 20日のトークイベントは対談形式。佐藤さんが写真を学び始めた専門学生時代からの師であり、日本全国の神社仏閣撮影を専門とするカメラマン・中野晴生氏と初の共演となる。

 

 学生当時は佐藤さんが伊勢市にスタジオを構える中野氏の元まで奈良から通いでカメラアシスタントを務め、卒業後は住み込みで修業。2008年の独立後も定期的に食事をする関係という、二人ならではの師弟トークが繰り広げられる予定。 

 

 「新写真集の裏話が一番の聞きどころ。せっかくの師匠との対談なので、写真家として独り立ちする前の思い出話などもできれば」と語る。

 

 

写真集情報

書籍名:「明日、シカに会いに行こう」―奈良公園で見つけた幸せのかたち―

著者:佐藤和斗

判型:A5判縦(H210×W148mm)

ページ数:128ページ

装丁:並製(ソフトカバー)

定価:1980円(1800円+税)

発売日:2022年11月16日発売

出版社:青菁社

 

出版記念トークイベント&サイン会

日時:2022年11月20日 午後3時から4時頃まで(予定)

会場:啓林堂書店奈良店2F

 

 佐藤和斗さんの師である中野晴生氏との師弟トーク。観覧無料。トークイベント後にサイン会を実施。同書店では佐藤さんの写真展も20日から開催される。午前9時から午後9時(最終日は午後6時)。観覧自由。

 

 イベントに関する問い合わせは、啓林堂書店奈良店、0742(20)8001

 

 

 

プロフィール

自然写真家・佐藤和斗(さとうかずと)

1984年奈良市生まれ。写真家 中野晴生氏に師事し、2008年に独立。写真教室や講演会を開催しながら奈良公園のシカたちや春日山原始林に暮らす生き物たちをはじめ、空や雲など、自然をテーマに撮影を続けている。

<写真集> 

「Dear deer 鹿たちの楽園」 (2017・青菁社)

「DEER LAND 誰も知らない鹿の国」 (2018・青菁社)

「DEER PARK 世界でここにしかない奇跡の場所」 (2019・青菁社)

<公式WEBサイト>

http://kazuto-sato.com

<公式Youtube>

ふぉとかずとくん(Kazuto)

https://www.youtube.com/channel/UCjlstbRaOEjFIKx7w8EMD2g/featured

<公式SNS>

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\先行実施の第一弾イベントレポート/
鹿作品に「心が震える」ファンも

 11月20日の啓林堂書店奈良店での催しは、発売記念イベント第二弾。11月13日には先行して奈良市の商業施設・ならファミリーにてイベント第一弾が開催された。冒頭はインタビュー形式、メインは佐藤さんの軽快な単独トークで、立ち見も多く出る盛況ぶり。ラストのサイン会は、数グループに分け長蛇の列ができた。

 

13日に開催した単独トークイベントの様子(奈良市西大寺東町のならファミリー1階らくだ広場)

 

作品についてテンポよくトークを繰り広げる佐藤さん。写真集の裏話も(同)

 

写真集を手にトーク開始を待つ女性グループ(同)

 

 手にしたばかりの同写真集を熱心にのぞきこみながら話が弾んでいた女性三人に感想を聞くと「佐藤先生の作品がきっかけで知り合ったファン同士」「今日もそれぞれ大阪・三重・奈良からこの新作写真集とイベントが楽しみで集まった」「写真展では心が震えるような素敵な写真に感動した」と次々と語り、表情をほころばせていた。

 

 ならファミリーでの展示は18日午後6時まで。啓林堂書店奈良店の写真展(11月20日から)でも、同じ作品展示が観覧できる。

 

作品展示の一部(同)

 

トーク後に設けられた質問タイムで、「鹿」についての観客からの質問に答える佐藤さん(同)

 

サイン会に並ぶ列。イベントスペースでは1作目から最新作まで写真集の即売会も(同)

 

「シカ」の可愛らしいイラストが入ったサイン。佐藤さんが今回のために準備した(同)

 

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