入館セキュリティー充実のビルでエレベーターの到着を待っていた時、乗場ドア上部に運行中のかごの内部状況が分かるモニターがあるのに気づいた。防犯強化と併せ、不審な乗り手からの難を避けるためとも思われた。危険はそこここに潜む。

　12月になった。だれもが温かな年末年始を過ごせるよう多様な助け合い活動が行われる一方、物取りなどの犯行が増える印象を持つ時期でもある。

　県内でも犯罪や事故、火災の未然防止の特別警戒が実施される。筆者の身近でさえ、ひったくりやボヤが起こる世の中。決してひとごとではない。

　気ぜわしさ、日没の早さが危険度を高める交通事故もしかり。余裕のない行動、運転でのヒヤリ経験は誰しも持つ。

　おせっかい者のごとく言い連ねるのは、忘れっぽい自身への戒めでもある。「終わり」「始め」良ければの季節は心穏やかでいたい。

　クリスマス、新年会用の晴れ着を3年ぶりに新調した女性の話を耳にした。新型コロナ禍の心配は続くが、そんな気分にもなってきたようだ。その日を笑顔で迎えるには、今月の過ごし方が大事になる。(智)