全国高校野球奈良大会は、天理が生駒を2…
全国高校野球奈良大会は、天理が生駒を21―0で下して春夏連続(夏は5年ぶり29回目)の甲子園出場を決めた。生駒はレギュラーの大半が体調不良で欠場という非常事態の中で、最終回に三塁打で好機をつくるなど最後まで粘りを見せた。
1972(昭和47)年以来50年ぶりに進出した準決勝では、昨年夏の甲子園で準優勝の智弁学園を撃破。好投手・北村が要所を締め、打線もチャンスに着実に加点して勝ち上がった生駒の戦いぶりは見事だった。
同校は1963(同38)年創立の県立高校。今年度は創立60周年というメモリアルな年で、サッカー部が今夏の全国高校総体に初出場した。
校歌の作詞は奈良出身の歌人・前川佐美雄。一番の歌詞には「…校章象徴(しる)す 樫(かし)かたき木の 強き意志もて 学びつとむる…」とある。
選手たちは「樫」の木の精神、「決して途中で諦めたり、へこたれたりしない。最後の最後まで全力で頑張り抜く」を身に付けている(同校HP、八重幸史校長のメッセージより)ようだ。
躍動する馬(駒)のごとく駆け抜けた姿を忘れない。 (恵)