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「何かが爆発したと思った」。8日に近鉄…

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 「何かが爆発したと思った」。8日に近鉄大和西大寺駅前で起きた安倍晋三元首相の銃撃事件では、現場にいた多くの人が手製銃の発砲音を爆発音と捉えた。

 

 文字で表すなら「バン」ではなく「ドン」。弾丸の一部とみられる金属片は約90メートル離れた建物の壁でも見つかり、威力の大きさを物語る。

 

 ごう音と瀕死の被害者。近くにいた人々が受けた衝撃は想像を絶するが、現場に駆け付けた救急隊などの消防職員にも、心的外傷後ストレス障害(PTSD)とみられる症状が出ているという。

 

 交通事故などで場数を踏んでも銃創を目にすることは普通ない。元首相が撃たれるという重大事件であることも加わり、ショックが大きかったようだ。6人が近く産業医の面談を受ける。

 

 引き金を引くという小さな動作がもたらした結果はあまりに重大だ。手製とはいえ、銃の恐ろしさを改めて思う。

 

 世界に衝撃を与えた事件は発生から2週間あまり。山上徹也容疑者の動機に宗教団体への恨みが浮かんできた。事件の根源がどこにあるのか、悲劇を繰り返さぬためにも考えねばならない。(増)

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