きょう7月1日は国民安全の日。あまり聞…
きょう7月1日は国民安全の日。あまり聞き慣れない感じもするが、1960年に創設されて以来、半世紀以上にわたり取り組まれている運動。
内閣府の説明によると産業災害や交通事故、火災など暮らしを脅かす危険に対し、防止と安全確保を図る習慣を醸成するのが目的だという。
創設された時代は高度経済成長期のど真ん中。それは右肩上がりの勢いがある社会風潮とは裏腹に産業発展や自動車の急増で新しい危険が次々に生じていた時代でもあったようだ。
当初から求められてきたのは安全意識の高揚と安全水準の向上。昭和から平成を経て令和を迎えた今もなお同じ課題が突き付けられている。
地球規模で拡散する感染症と自然破壊がもたらす気候変動、そして緊張を増す国際関係。またインターネットやスマホの普及が犯罪の形を変え、暮らしのごく近くにも危険が潜む。
だからこそ見直したい国民安全の日。防災や防犯さらに防衛。一人ひとりが自ら考え行動することが求められるとともに、今まさに行われている参院選で各党派に問われている重要な政治課題でもある。(松)