2泊3日の日程で九州へ出かけた。久し振りの旅行でストレス解消になったものの後半までは、どういうわけか不運が続いた。

　邪馬台国九州説の有力候補地である佐賀県・吉野ケ里遺跡へ。邪馬台国は桜井市の纒向にあったと信じている筆者からすれば、いわゆる敵地視察といったところか。

　ところが、広大な歴史公園の入口に迷ってしまい炎天下、何キロも歩くことに。復元された巨大環濠集落を撮影するのが精いっぱいで、詳しく見学できず。

　楽しみにしていた福岡市のオーケストラコンサートは、指揮者がコロナ感染で急きょ中止。夜の繁華街・中洲で生演奏を目当てにジャズバーを訪れたが、ピアノ奏者が急病でこれまた中止。

　ところが、マスターが「わざわざ奈良から来られたのだから」と、中止を知らずに来ていたベース奏者に提案。1人のためだけにベースソロを演奏してくれた。

　さらに、バーボンを1杯ごちそうになった上に、博多祇園山笠祭りの手ぬぐいまでもらった。今回の旅行は野球でいえば9回裏の大逆転劇。こうして福岡博多のファンが1人増えたのだった。(栄)