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あさっては「父の日」。ものの本によれば…

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 あさっては「父の日」。ものの本によれば、1910年にアメリカのある夫人が「母の日があるなら父の日もあってよいはず」と提唱し、72年には米国民の休日になったそうだ。

 

 日本での広がりは50年ごろから。百貨店などの商業ベースに乗せられてというのは、よくあるパターン。だが「母の日」ほど盛り上がりはなく、地味な一日になってしまっている。

 

 インターネットで「○○の父」と入れてみたら一覧があり、県関係者を探すと5人いた。まずは安堵村(当時)出身で明治期の政治家・今村勤三。「奈良県の父」とある。

 

 同じ安堵では「近代陶芸の父」と呼ばれる人間国宝第1号の陶芸家・富本憲吉。大淀町ゆかりの郷土史家・岸田日出男は「吉野熊野国立公園の父」。幕末~明治の儒者・政治家の前部重厚は「奈良公園の父」。

 

 一番スケールの大きいのは川上村の林業家・土倉庄三郎。「日本林業の父」である。私財を投げ打ち、政治や教育の分野などで明治の近代化を支えたことでも知られる。

 

 実父のことを思い出すだけでなく、郷土の偉人にも目を向ける一日としたい。(恵)

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