天気図を横目に今日あたりそろそろと話していたら、近畿地方の梅雨入りが発表された。初日は湿気よりも肌寒さを感じる一日となった。

　例年通りなら梅雨は1カ月余り。一年で傘が最も活躍する季節だろう。ウェザーニューズの「傘調査2022」によると、全国で最も傘の所有数が多いのが奈良県で、5.6本。全国平均の4.2本を大きく上回る。

　たくさんの傘をよく使い大切にするのが奈良県人と言えそうで、「弱い雨でも傘を差す人」の割合は全国3位の75%、「傘を置き忘れた経験のある人」は逆に順位を下げて36位だった。

　こだわりの傘が手元にあれば雨の外出も楽しそうだが、傘調査では1本にかける金額は1000円以内がほぼ半数。お酒が入るとかなりの確率で置き忘れるため、自身も安くて丈夫をモットーとしている。

　ないと絶対困る必需品ながら、なくしたときに後悔しないお手頃感もほしい。

　梅雨入り初日、会社近くの道を元気いっぱいに下校していく小学生の手にも傘。キャラクターものなどお気に入りの傘を揺らして駆ける姿に、梅雨が楽しく思えてきた。(増)