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時代劇で描かれる江戸時代の盗賊といえば…

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 時代劇で描かれる江戸時代の盗賊といえば、千両箱を担いで逃げるイメージだが、現代のお金で1両はいくらになるのだろう。

 

 歴史学者の磯田道史さんは、米の値段から「価格」と「感覚」で1両の価値をはじき出している。1両は米1石(約150キロ)を買える額といい、5キロ2100円で計算すると6万3千円ほど。

 

 小判1枚が6万3千円と聞くと、何だそんなものかと思いがちだが、「感覚」で計算すると何倍にもなる。

 

 磯田さんによると、江戸の大工見習いが1石の米を得るのに20日間働く必要があるといい、現代の日当を掛けると約30万円。千両箱なら3億円の計算だ。

 

 衆議院の細田博之議長が「議長になっても毎月100万円しかない」と嘆き、物議を醸している。物入りな政治家の目に薄給と映る100万円も、感覚を庶民にスライドさせれば十分高い。

 

 発言は三権の長としての自覚に欠け、「上場会社の社長は1億円は必ずもらう」と続く。江戸の町奉行も現代の価格で年収1億円を超える高給取りだったが、激務のため在職中の死亡率が高かったというから念のため。(増)

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