苦しい言い訳にしか聞こえない。自民党参…
苦しい言い訳にしか聞こえない。自民党参院議員の堀井巌氏が前回選挙の直前に同党県議の政治団体に現金30万円を寄付していた。
「党勢拡大のためのもので、法にのっとって適正に収支を報告している」と説明しているが、一般の有権者がそのまま受け止めることができるかどうか。
自身の選挙の2カ月前という時期の問題があり、毎年恒例として寄付していたわけでもない。なぜ選挙の直前なのか。党所属の国会議員全員が寄付していたのか。
なぜ堀井氏だけなのか。普通の市民感覚なら「選挙があるから」としか思えない。広島の河井案里氏夫妻による公選法違反事件(買収)は記憶に新しい。
地元の首長や議員らに現金を配り歩いていたという。古典的な買収事件だから、分かりやすかった。「頼む」とかの言葉がなくても、時期を考えれば寄付の意味は分かる。
受け取った県議も「後援会活動のため」と公式に語るが、選挙前なので、その意味を承知していたのではないか。来月告示予定の参院選に影響を与えるのかどうか。党の体質も問われよう。(治)