「約3億3500万円‼」―2021年中…
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「約3億3500万円‼」―2021年中に県内で発生した特殊詐欺(101件)の被害総額である。県の広報誌「県民だより奈良5月号「県政スポット」欄にあった。
市役所職員をかたった「還付金詐欺」と、「キャッシュカードを狙った詐欺」が、それぞれ3コマ漫画にまとめてあった。前者は、「介護保険料の払い戻し」を口実に、「お金が戻ってくる」と思い込ませ、金融機関のATMへ誘導する手口だ。
後者は、警察官を名乗る男が「あなたの口座が悪用されています」と電話で不安をあおり、その後、ニセ警察官や銀行員が自宅を訪問してくるというもの。
「警察から電話」となれば、誰だって一瞬にして緊張する。さらに「口座の悪用」と聞けば、疑うより先に、頭の中が混乱状態になってしまうのだろう。
県警は1月から4月末までの特殊詐欺の認知状況(暫定値)を発表したが、前年同時期と比べて認知件数は18件増の59件、被害総額は約1億3180万円だった。
被害者の約9割が65歳以上の高齢者、被害者への接触手段の約8割が固定電話だったという。ご注意あれ!(恵)