3年ぶりの行動制限のない大型連休が終わ…
3年ぶりの行動制限のない大型連休が終わった。コロナ前には遠い状況だろうが、県内にも多くの観光客が訪れているのを各所で感じた。
自身も控えていたことを実行した。県境越えの帰省と催事への参加だ。
実家の老親らとは電話やビデオ通信でやりとりしていたものの、人肌の伝わる距離での会話はやはり違った。気遣いからマスクは着用していたが、互いにいつも以上に冗舌だった。
催事は3年ぶり開催の大阪・高槻市でのジャズライブと、入場制限なしのプロ野球公式戦。予想以上の人出にひるみもしたが、愉悦のひとときだった。
新型感染症が収束せぬ中、帰省はともかく大勢が集まる行事の開催、参加には慎重論もあろう。ライブ会場、球場では感染予防策を講じ、順守を呼び掛ける主催者の意に反し、自分流を通す人が皆無ではなかった。
ただ頻繁でなくとも、リアルに人とのつながりを覚える時間が生きる上で必要なことも今回実感した。再び行動範囲を狭め、人の温もりや共感を遠ざけぬために状況に応じた予防策を当たり前にやろうとの思いは共有していたいと願う。(智)