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震度7を2回記録し、熊本、大分両県で計…

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 震度7を2回記録し、熊本、大分両県で計276人が犠牲となった2016年4月の熊本地震は昨日、最初の激震「前震」から6年となり、熊本県庁で追悼式が開かれた。

 

 阿蘇大橋やJR豊肥線といったインフラも大きく損傷し、熊本城のやぐらなども被害が出たのは記憶に新しい。今なお95人が、仮設住宅での暮らしだという。

 

 そんな折、南阿蘇村の「垂玉(たるたま)温泉山口旅館」が、日帰り温泉「瀧日和(たきびより)」として復活していたことを知った。

 

 創業は江戸時代末期の文化年間。明治時代には北原白秋、与謝野鉄幹、吉井勇らが宿泊した、文人ゆかりのひなびた宿で人気があった。30年ほど前、SL「あそBOY」の撮影旅行の際に宿泊した、思い出の宿だった。

 

 滝を眺めながら露天風呂に入る一軒宿の秘湯だったが、地震で建物や泉源がやられた。地震の後、孤立した宿泊客らが自衛隊ヘリで救出される映像を見た記憶がある。

 

 そんな映像を見ていただけに再建は厳しいのでは、と勝手に思い込んでいたことが恥ずかしい。コロナが収束したらぜひ、また訪ねたい。(恵)

 

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