10日は「成人の日」。県内各地で成人式…
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10日は「成人の日」。県内各地で成人式が開かれ、約1万3000人が大人の仲間入りを果たした。ただ、4月1日には彼らの二つ下までの後輩たちも法律的に大人となる。
民法改正により、今年4月から成人年齢が18歳に引き下げられる。成人年齢は明治9(1876)年に20歳と定められ、改正は約140年ぶりだ。
法務省は「若者の自己決定権を尊重するものであり、その積極的な社会参加を促すことになる」と引き下げの理由を説明。世界的に見ても成人年齢は18歳が主流だという。
成人になると、何を「自己決定」できるのか。例えば、クレジットカードの作成や、ローンを組んでの高額な買い物などが自分だけの判断でできる。
一方で、子どもたちの消費者被害抑止を目的とした「未成年者取消権」の対象外になり、知識不足の若者が悪徳商法に狙われる恐れもある。被害防止のため、学校などでの教育の必要性が指摘されている。
大人になるとさまざまな力を得るが、力には必ず責任が伴う。今年の新成人や4月には大人になる18、19歳の諸君には自覚を持ってほしい。(法)