年越し寒波に少々緊張したが、奈良市の拙…
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年越し寒波に少々緊張したが、奈良市の拙宅付近ではおだやかな年明けだった。新型感染症に留意しつつも、久し振りの帰省で肉親の笑顔に接した人も多かったろう。
ただ新年早々、橿原、奈良両市での火災で合わせて3人の尊い人命が失われた。心からご冥福をお祈りしたい。
自然災害では人為に関係なく突然命や人生の足跡などが奪われもする。火災の場合は日々の行動や注意などで大事を防げることもある。
煙や熱を感知し、火災の発生を知らせる住宅用火災警報器の設置を義務付ける消防法の改正は平成16年に行われた。新築から既存住宅へ順次義務化が拡大されたが、既存住宅では住民自身が設置した場合もあったろう。
形式はさまざまだが、この装置も他の家電同様10年ほどで故障、誤作動期間に入るらしい。新築、既存住宅ともに点検はもとより、交換の検討も急務の時期のようだ。
自然災害でも自分の命はまず自分で守ることが指摘されている。日常的な警戒を怠らぬことで守れる命は自らの手で守り続けたい。年頭に描き、心に期した目標、誓いを実現するためにも。(智)