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「国民の祝日に関する法律」を読むと、祝…

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 「国民の祝日に関する法律」を読むと、祝日ごとに制定の目的が述べられていて、そうだったのかと思うこともある。

 

 例えば「こどもの日」。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあり、法的には母の日ともいえそうだ。

 

 成人の日はどうだろう。「おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」。祝うというより「しっかりせい」と諭されているような厳しさが感じられる。

 

 成人年齢は来年4月から18歳に引き下げられる。三重県伊賀市は成人式の対象年齢も18歳とすることを決めたが、高校生や市民団体から約7600筆の反対署名が提出されるなど、疑問の声が広がっている。

 

 既に18歳には選挙権が与えられているが、法的に成人となっても飲酒や喫煙は許されず、20歳を成人とする実社会の認識が急に変わることはないだろう。

 

 だとすれば18歳の成人式は「ありがた迷惑」なのか。多くの自治体は20歳開催を続けるようだが、法律の条文に立ち返り、成人式の開催意義を問い直す機会にしてはどうだろう。 (増)

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