師走。何かと気ぜわしい季節だが、慌てて…
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師走。何かと気ぜわしい季節だが、慌てて行動すると、普段なら考えられないようなことまでしてしまうことがある。
先日の朝、通勤途上での出来事。高齢女性がカートを引きながら駅の側の踏切を渡ろうとしていた。その時、警報機が鳴り出し、遮断機が下り始めた。すると無謀にも、走ってそのまま踏切を横断したのだった。
気になったので後ろを振り向くと、女性は遮断機が下りた線路の中にいた。パニックになっている感じだったが、そこへ駅員さんが大慌てで現れ、「外へ出てください!」と叫び、女性は何とか外へ出ることができた。
遮断機の棒が下りてしまい、頭の中が真っ白になっていたのではないか。先を急ぐあまり、自分の体の運動能力を超えた選択をしたようだ。
幸い事故につながらずにすんだが、一歩間違えば、とんでもない事態になるところだった。高齢者には特に「他山の石」とすべき出来事に思えた。
昔、TVアニメ「一休さん」で、「慌てない慌てない ひと休みひと休み…」と言っていたのを思い出した。事故なく、元気に新年を迎えたいものだ。(恵)