きょう9月第3月曜は敬老の日。連休化を意図したハッピーマンデーの一つだが、本来の主旨は法が規定する通り老人を敬愛し、長寿を祝う日。

　とは言え少子化と高齢化の進展で社会システムが機能不全を起こし始めている現代。長生きには素直に喜べない負のイメージも付きまとう。

　総務省の集計によると国内の65歳以上人口は今月15日現在で約3640万人。うち100歳以上は8万6510人で前年より6060人増加し、毎年過去最多を更新し続けている。

　そんな中で定年制も大きく変化。奈良労働局の調査では、県内企業の4割近くが70歳以上も働ける制度を整えているという結果が示された。

　同比率の都道府県別の順位は8位。県内企業は高齢者雇用に対する理解が進んでいる。働く側も老後の暮らしを維持するためだけでなく、より積極的に現役継続の意欲を持ちたい。

　県内で本年度に100歳の誕生日を迎える人は今月1日の集計で511人。そして最高齢は111歳の女性、同じ111歳の男性の方は全国でもトップ。その長寿を祝いさらなる健康な日々を祈念する。(松)