あす9月1日は防災の日。大正12年の同じ日に起きた関東大震災にちなんで昭和35年に制定された。

　日本列島に上陸する台風が増えるシーズンでもあり、紀伊半島大水害をもたらした台風12号も県内最接近は平成23年9月3日だった。

　防災の日に万一の備えを考える人も多いだろう。市町村が作成しているハザードマップを見れば、意外な場所が土石流の警戒地域だったり、過去に水害があったりする。インターネットでも公開されているので一度目を通しておきたい。

　ヤフーは自宅の住所や家族構成を登録すれば、その家族に応じた防災行動計画が作成できるアプリの無償提供を始めた。避難が必要な状況になれば、自動的に知らせてくれる。

　通知に頼り切るのは危険だが、行動計画の作成は早めの避難につながる。テレビやラジオが流す情報と併せ、状況判断の一助として有効だろう。

　避難時に持っていく物をあらかじめチェックし、準備しておくことも避難を早める。台風は進路に応じて備えることができる。防災の日を「マイ・タイムライン」作成の機会としたい。(増)