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国原譜

一時代を築いた人物の訃報にふれる時、自…

 一時代を築いた人物の訃報にふれる時、自分の人生との接点を探すことが多い。先週も2人のスターの悲しみの報せがあった。

 一人は、映画・テレビでアクションスターというジャンルを切り開いた千葉真一さん。昭和の名作ドラマ「キイハンター」や、映画「柳生一族の陰謀」などでの柳生十兵衛の風体も記憶に残る。

 映画「新幹線大爆破」では、新幹線の運転士役を熱演。どんな役でも個性が光っていた。JAC(ジャパン・アクション・クラブ)をつくり、真田広之らの人材を育てたのも功績だ。

 もう一人は、関西が生んだお笑いの天才で上方落語界の重鎮、笑福亭仁鶴さん。深夜ラジオや、テレビ「ヤングおー!おー!」など、数多くの番組で笑わせてもらった。今で言うマルチなタレントの走りだった。

 「♪わたしゃビルの お掃除おばちゃん…」で始まる「おばちゃんのブルース」は、哀愁を帯びたヒット曲。社会の片隅でまじめに生きる人々への応援歌に思えた。

 仁鶴さんもまた、上方の芸能界の先人として、後に続く後輩たちに道筋を示した。昭和の星がまた消えていった。(恵)

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