注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

東京パラリンピックが24日、開幕する。…

 東京パラリンピックが24日、開幕する。県内でも先日、聖火リレーの一環のイベントが行われ、胸が高鳴る。

 パラリンピックは触れることの少ない障害者スポーツを知る機会だ。大会ごとに新たな発見がある。

 パラ選手が競技に臨む姿を見れば競技性の高さを実感することだろう。自身もかつて、県出身のパラ選手の取材で競技能力のすごさ、人間の可能性の果てなさに感心させられた。

 パラリンピックには共生社会促進の側面もある。過去の大会では障害のある人ない人をスポーツでつなぎ、市民の意識変革や社会の障壁を取り除く遺産が生まれた。

 共感を高めるには観戦の機会増も不可欠だ。公共放送では近年、障害者スポーツの認知向上の番組を多数発信しているし、ネット上でも選手、競技の情報を伝えるサイトがある。原則無観客となった本番の情報発信充実にも期待したい。

 パラリンピックの父と称される医師の言葉に「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」がある。新型感染症の影響を受ける人々にも響く文言だ。今回は見る者に何を伝えてくれるだろう。(智)

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