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国原譜

当たり前に過ごしてきたお盆行事が軒並み…

 当たり前に過ごしてきたお盆行事が軒並み中止となって、かえって本来の意味を考える機会にもなった。これもコロナのせいだ。

 新住民の皆さんは、帰省を思いとどまって、奈良で過ごした人も多いだろう。また孫を連れていつも帰省してくる遠く離れた子どもたちに会えないのも寂しい。

 実家のある故郷の盆踊りも中止となり、過疎のムラも活気づくところだったが、残念な思いをした人たちばかりだ。楽しみだった同級生らとの交歓もなかった。

 訪れる側も迎える側も気持ちは同じだ。先祖のお墓参りは、地元の人間だけで済ませた。逆に、遠い故郷のお墓参りができないことで、亡き父母らのことをしみじみ思う。

 そして、終戦記念日の平和式典も、初めて最初から最後までテレビで見た。先の大戦で亡くなった人たちのことを思う。コロナ禍だからこそ、戦争のことも考えられる。

 コロナ前と後では、誰もが、意識も行動も大きく変わるはずだ。一人ひとりが「いのち」の大切さを改めて知り、人にうつさない、うつされないという、共に生きることも学んだ。(治)

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