注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

若者に対して「今しかできないことをやろ…

 若者に対して「今しかできないことをやろう」とよく言われるが、コロナ禍の長期化は、そんな言葉を空疎にしている。コロナ禍の1年半が持つ意味は、年齢や立場によって大きく異なる。

 全国大学生協連が全国の大学生に行ったアンケートで、「学生生活が充実していない」と答えた学生は、「あまりしていない」を含めて4割超に上った。

 昨秋の調査から約20ポイント増えており、不安に思っていることを尋ねた項目では、66・7%が「将来に対する不安」を選んだという。体調面で「やる気が起きない」が44・6%だったことも気にかかる。

 大学では、やりたいことがあれもこれもとあったはずだ。休講やオンライン授業、サークル活動の休止など、予期せぬ日常にあえぎながら過ごした1年半だった。

 そしてコロナ禍は今も猛威を振るい、出口は見えない。盆行事や帰省も縮小を余儀なくされている。

 釈迦は人は一滴の水と教えたというが、感染対策を含め、一人一人が今できることを見つけ、精一杯取り組むことが、社会の力を大きくし、コロナ禍を抜け出す道となる。(増)

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