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国原譜

開会式を前に関係者のトラブルで、すった…

 開会式を前に関係者のトラブルで、すったもんだしていた東京五輪が、過去最多58個のメダル獲得という数字を残して終わった。結果オーライではなく、コロナ感染急拡大との関連などきちんとした検証が必要だ。

 たとえば「復興五輪」と言いながら、東北のことがきちんと世界に伝えられたのかどうか。女子ソフトボールなどの会場にはなったが、無観客試合で住民との交流も限られた。

 しかし、表彰式でメダリストに渡されたビクトリーブーケは、福島県産のトルコギキョウとナルコラン、宮城県産のヒマワリ、岩手県産のリンドウが使われた(日本農業新聞、7月29日付)。

 東北3県の生産者たちの思いが詰まった花材をボランティアが丁寧にまとめ、東京都産のハランで束ねた。パラと合わせて5千個以上が用意される。

 閉会式では女優の大竹しのぶが、岩手県出身の詩人・宮沢賢治が作詞作曲した「星めぐりの歌」を歌い上げた。子どもたちが踊る姿は未来へと続く世界観を表したものに見えた。

 そうした、日本人の心や思いが世界中に届いたのかどうか、気になるところだ。(恵)

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