注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

そもそもかじるものではないが、それが許…

 そもそもかじるものではないが、それが許されるのは選手だけだろう。名古屋市の河村たかし市長が東京五輪ソフトボールの日本代表、後藤希友選手が持参した金メダルをかじって物議を醸している。

 メダルまでの道のりとそれを獲得した選手の気持ちを思えば、「かじる」という行為が許されるはずはない。

 後藤選手の了解を得たわけではなく、ゲリラ的な行為だが、例え本人の許しがあったとしても、遠慮するのが礼儀だろう。河村氏の行為には、金メダリストに対する礼儀も敬意も感じられない。

 問題化した4日の対応も悪い。「最大の愛情表現だった。迷惑を掛けているのであればごめんなさい」などとコメント。「なめている」と感じた人も多かったのではないか。

 市に寄せられた苦情は4千件以上。後藤選手が所属するトヨタ自動車も「あるまじき行為」と怒りをあらわにし、河村氏は5日、「長年の努力の結晶を汚す行為」と陳謝した。

 コロナ禍の中でスポーツの力を実感させた東京五輪も8日まで。今回の騒動は、外伝の一つとして記憶されることになりそうだ。(増)

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