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国原譜

ダイエーが専用の自動車を使った移動販売…

 ダイエーが専用の自動車を使った移動販売を奈良市西部で始めた。同社としては全国で8例目といい、公園などがスーパーに早変わり。住民同士の交流促進にも期待が掛かる。

 高齢世帯の買い物支援も視野に入れた取り組みで、世代を超えたコミュニティーが広がりそうだ。

 事情は違うが、江戸の街では行商が盛んで、商品も多彩だった。鮮魚や野菜類のほか、履物や風鈴、たばこ、金魚やスズムシまで求めることができたという。

 シジミ売りや納豆売りも早朝から動いていたから、食材の用意がなくても、行商人を呼び止めれば朝ご飯の仕度ができた。江戸の暮らしは至る所にコンビニがあるような感覚だったろう。

 街に独身男性が多かった事情もあるが、何とも気楽な生活スタイルで、行商人とのコミュニケーションも楽しみだったに違いない。

 車でスーパーに出掛けるのがおっくうな人も、移動販売なら「きょうはどんなものが並んでいるかな」とのぞくこともあるはず。買い手と売り手の距離の近さが魅力とすれば、移動販売が地域で果たす役割はこれからも大きくなる。(増)

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