密かに自信を持っていたのに60点しかとれず、少しがっかりした。新型コロナウイルスの正しい知識や感染対策を問う「全国コロナ検定」(20問)へ挑んだ結果だ。

　企業の健康管理業務を支援するエンフィールが作成し、ウェブサイト上、誰でも無料で受けることができる。設問には慶応大SFC研究所が協力した。

　筆者の場合、ウイルスを他人に感染させやすい時期など知識を問う10問は正解率が高かったものの、手洗い、換気、飲食時の心得など行動10問で減点されたのが響いた。

　ウイルスについての知識はあると自惚れていたが、行動が伴っていないのが分かった。同様の人は多いはずなので、検定は感染予防行動を見直すいい機会になるのではないか。

　漢字、美術、音楽など世の中にはさまざまな検定がある。受験というと堅苦しいが、自分の趣味の分野なら、楽しみながら知識が身につくから悪くない。

　人として向上心を持ち続けることは大切だ。五輪で柔道男子73キロ級を連覇した大野将平選手でさえ、「まだまだだなと思った」と語るのだから、ましてや凡人のわれわれは。(栄)