19日に四国で梅雨明けとなり、長い梅雨が終わった。長雨にはうんざりするが、暑さがきついのは、その何倍も辛い。

　その暑さゆえに熱中症の患者が、急に増えている。コロナのために、屋外でもマスクを着用したまま作業をし、知らないうちに症状が出ている例もある。暑さに体が慣れていないのも一因だろう。

　たとえ家の中でじっとしていても、適切にエアコンなどを使わないと、身体に熱がこもってしまう。我慢しないこと、節約しようなどと考えないことが肝要だ。

　特に高齢者は、暑さに対する感覚が鈍くなる傾向があるとのことで、周囲の細かい配慮が求められる。さらに高齢者はエアコンを敬遠する傾向があり、猛暑対策は関係者にとって悩ましくもある。

　私事ながら亡き母は、若いころ職場のエアコンなどが原因で腎臓疾患になった。その苦い体験のせいか、自宅にエアコンを設置するのをかたくなに拒んでいたことを思い出す。

　熱中症は最悪の場合、死に至る。水分、塩分の補給のことを常に意識しておく必要がある。コロナだけでなく、酷暑の夏にも負けない体でいたい。(恵)