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国原譜

評価の3倍もの価格で買い物をして、会社…

 評価の3倍もの価格で買い物をして、会社に損害を与えたから、会社は社長個人に損害賠償を請求しなさい、という分かりやすい話だ。

 奈良市が建設中の新斎苑(火葬場)の用地買収を巡り、一審に続いて、大阪高裁も、仲川元庸市長と売主に対して「市は約1億2千万円の損害賠償請求せよ」との判決が出た。

 これを不服として最高裁に上告するという。それにしても、市に損害を与えた個人に賠償請求せよという内容は、市民にとっては歓迎すべきことではないか。

 土地取得に、評価額より多少高くなることはあるかもしれない。しかし、3倍以上というのは、納得できる数字ではない。それも億を超える金額だ。

 売主、交渉に関わった人物、政治家の働きかけはなかったか。「新斎苑建設ありき」で、何が何でもその土地を取得するのに、巨額の税金が使われた。

 奈良市が奈良市長である仲川氏に請求ということは、今度の市長選にも関係してくる。選挙に不出馬や落選して一市民になった場合を考えると明確になる。今週にも議員の質問で出馬表明するのかも。(治)

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