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国原譜

地震は関東のもの。京都で生まれ育った筆者…

地震は関東のもの。京都で生まれ育った筆者は、「関西は安全」と勝手に思い込んでいた。平成7年1月17日早朝、倒壊した阪神高速道路のテレビ映像を見るまでは。

 17日、6434人が犠牲となった阪神大震災の発生から26年を迎えた。震災は根拠無く信じていた「安全神話」の崩壊だけでなく、防災やボランティアへの意識の芽生えなど、人々の心にさまざまな変化を与えた。

 それは新型コロナウイルスにより、生活様式などの変化を迫られる現在の状況とよく似ている。甘い見通しで対策が後手にまわるリーダーたちの姿も当時と同じで、震災から学ぶことは多い。

 しかし、四半世紀が過ぎ、震災の風化が危惧されている。今年は新型コロナの影響で各地の追悼行事が中止や規模縮小に追い込まれ、風化に拍車がかかる恐れがある。

 今年は東日本大震災とともに、県南部でも大きな被害があった紀伊半島大水害も10年の節目を迎える。尊い犠牲によって得られた反省や教訓を後世の人々にどのように受け継ぐか。今を生きる私たちに課せられた大きな責任だ。(法)

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