募集「悩み」や質問募集 僧侶3人がお答えします

国原譜

出現期といわれる3世紀から終末期に区分…

 出現期といわれる3世紀から終末期に区分される7~8世紀まで、県内には多数の古墳が分布している。墳丘を眺めるだけでなく、石室に入って中を見られる古墳も多い。

 明日香村の石舞台古墳は蘇我馬子の墓といわれ、巨大な石室は大王墓にも匹敵する。石材加工の美しさなら近鉄飛鳥駅西側の岩屋山古墳。こちらは斉明天皇の初葬墓とみる説がある。

 いずも築造当時の時代背景が石室の構造に反映されており、古代へのタイムマシンといえそうだ。

 ただ、いざ訪ねるとなると、著名な古墳は別にして、たどり着くのに苦労することも多い。元奈良市埋蔵文化財調査センター所長の森下恵介さんが11月に出版した「大和の古墳を歩く」(同成社)は、古墳の場所を細かく地図に落としてあるのがありがたい。

 森下さんは同書で「古墳を知ることはその時代を知ること」と述べ、巻末には石室見学のポイントや注意点も掲載した。

 バッタの一種、カマドウマが「古墳虫」と呼ばれることは初めて知った。怖がらなくてもライトを当てれば逃げるそう。良書を手に、いざ古墳探訪へ。(増)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド