特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

16日、来年の東大寺二月堂修二会(お水…

 16日、来年の東大寺二月堂修二会(お水取り)に参籠する練行衆11人が発表された。来年3月1日から15日未明まで厳しい行に取り組み、本尊十一面観音に人々の幸せなどを祈る。

 例年は2月中旬から前行の別火に入り、日常生活から離れて心身を清める。しかし今年は新型コロナウイルス感染防止対策のため、さらにその2週間前から隔離生活を行うという。

 一方、きょう17日に本番を迎える春日若宮おん祭りも新型コロナ対策で規模を縮小。南都を代表する二つの行事にとって、「特別な年」になりそうだ。

 いずれも長い歴史の中で、今回のような疫病のほか災害や戦争などさまざまな障害が立ちふさがった。その都度に小さな変化も行いながら乗り越え、お水取りは約1270年間、おん祭は約880年間続いてきた。

 さらに人間が営む行事である以上、毎年思わぬトラブルも起こる。そう考えると毎年が「特別な年」といえるかもしれない。

 コロナ禍の中で行事を営む関係者の方々の努力は並大抵ではないだろう。古人たちから受け継いだ歴史を守る姿に心を打たれる。(法)

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