特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

断捨離という言葉を最近、よく目にするよ…

 断捨離という言葉を最近、よく目にするようになった。単なる片付けの意味で使う人が多いが、本来は不要なものを捨て、ものに執着せず、人生を見つめなおす生き方らしい。

 ところが、筆者のように昭和の人間は、「もったいない」と、何でもため込んでしまう。子どものころ「あらゆるものにいのちがある」と教えられた記憶がある。

 不要品であふれる部屋をみつめて考えた。「ここで死んでいるものたちを生き返らせてあげよう」と。断捨離と「もったいない」の同時解決である。

 さっそく、読んでしまった本を古本屋に持ち込んだ。蔵書して繰り返し読む本はめったにないし、多くの人に読んでもらった方が本としても本望ではないか。

 オーディオ製品は趣味性が高いので古い品でも高く買い取ってくれる。満足に音のでない20年前のアンプ、CDプレーヤーも、そこそこの値がついた。

 これで調子づいて、ごみ袋に入れて捨てる直前だった甥(おい)のおもちゃを遠く離れた買い取り店に。価格はガソリン代にもならずがっくり。しかし思い直した。欲を捨てるのが断捨離だと。(栄)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド